大志さくら会は2009年に設立、この春までに470本のソメイヨシノを植えました。3年前まで元小学校長で元事務局長の岸邨夫さんが、毎年春と秋に消毒剤を散布しましたが。退会された後は防除活動を怠ってしまいました。今回の役員会で「もしかしたらー」の声が上がり、5月29日に初めて全470本の「健康診断」となりました。
役員ら12人が三班に分かれて見回った結果、毛虫に襲われた木を多数見つけたほか、なんとテングス病に罹患したさくらが40本ほどあるのを確認しました。
▼テングス病=高い木の上に巣のような奇形症状を示す植物病害の一種。発病したら、その周囲一帯を枯死させる例もあるというから恐ろしい。発病した患部を元に戻す薬剤はないから、テングス病の枝を切除し、焼却処分するほかないという。(「新版・林業百科事典=伊藤一雄」から)
【樹木医・金田正弘さんが語るテングス病対策】

大志さくら会は今回のテングス病対策などについて、苫小牧市在住の樹木医・金田正弘さん(渡島管内森町の桜公園を管理)に電話でお伺いし、次のようなアドバイスをいただきました。
- 毛虫の防除は、幼虫が活動を始める春先が最適です。せっかく秋に防除しても、毛虫の卵は硬く覆われているので効果がありません。
- 噴霧器などによる殺虫剤の散布は、人的被害など公衆衛生の面からも避けてほしい。今では桜など樹木に直接注射をする道具が販売されています。樹木は水分と一緒にその薬剤も吸い上げるので、その養分を摂る虫を絶やしてくれるのです。
- 繊細なソメイヨシノは最もテングス病に罹りやすく、罹患したら部位を切除するほかありません。予防策の一つとして、春と秋に根元周辺に肥料を与え、さくら1本ずつに生気を蘇らせて病に備えることも肝要です。
- これまでボランティアで、470本ものソメイヨシノを植樹―とは驚きです。今後の皆さんの高齢化を考えれば、大きく育って病気に弱いソメイヨシノは不向きではありませんか。同じソメイヨシノ系ながら、少し小振りで病気に強いジンダイアケボノ、またはコマツオトメに変更したらどうでしょう。


コメント